ここはJ-POPの歴史を、時の流れに沿ってたどる「年代別の年表〜歌の回廊」です。
1960年代から最新ヒット曲までを年代順に並べています。
あなたはその頃、何才でしたか?どんな風に暮らしていましたか?
1970年代は歌謡曲とフォークソングと演歌の3つのジャンルが三立した時代です。
歌謡曲はポップスへ、そして、フォークソングは、ニューミュージックへと進化を始めていました。
1970年代
1971[昭和46年]
- アポロ14号月面着陸
- ドルショックと円の変動相場制移行
『また逢う日まで』(尾崎紀世彦)
1972[昭和47年]
- ニクソン訪中
- 札幌オリンピック
『瀬戸の花嫁』(小柳ルミ子)
- 『瀬戸の花嫁』(小柳ルミ子)
- 『女のみち』(宮史郎とぴんからトリオ)
1975[昭和50年]
- ベトナム戦争終結
- 沖縄国際海洋博覧会
『心の旅』(チューリップ)
1978[昭和53年]
- 日中平和友好条約締結
- 成田空港開港
『いい日旅立ち』(山口百恵)
1979[昭和54年]
- イラン革命
- 東京サミット開催
『RYDEEN』(YMO)
1980年代は、歌謡曲とニューミュージックが融合・合体して、現在のJ-POPの原型となる個性豊かで高品質な邦楽が数多く生まれた時代です。
演歌もこの動きに呼応して、メジャーコードによるメロディや、ポジティブな歌詞の作品が生まれてきました。
1980年代
1980 [昭和55年]
- イラン・イラク戦争勃発
- ジョン・レノン射殺報道による社会衝撃
『裸足の季節』(松田聖子)
1981 [昭和56年]
- ロナルド・レーガン米大統領就任
- チャールズ皇太子とダイアナ妃結婚
『ルビーの指環』(寺尾聰)
1982[昭和57年]
- フォークランド紛争
- ホテルニュージャパン火災
『少女A』(中森明菜)
1984[昭和59年]
- アップル「マッキントッシュ」発表
- グリコ・森永事件
『GET WILD』(TM NETWORK)
1985[昭和60年]
- プラザ合意
- 日航ジャンボ機墜落事故
『BAD FEELING』(BOØWY)
1986[昭和61年]
- チェルノブイリ原発事故
- バブル景気本格化
『夢をあきらめないで』(岡村孝子)
1987[昭和62年]
- ブラックマンデー
- 国鉄分割民営化(JR発足)
1988[昭和63年]
- 冷戦終結に向けた米ソ首脳会談
- 青函トンネル開通
『MUGO・ん…色っぽい』(工藤静香)
1989[平成元年]
- ベルリンの壁崩壊
- 昭和から平成への改元
『浪漫飛行』(米米CLUB)
1990年代は、現在のJポッ-POP が誕生した時代です。歌謡曲、フォークソング、ポップス、ニューミュージック、それらすべてを内包した日本人の新しい音楽スタイルの誕生です。
1990年代
1991 [平成3年]
- 湾岸戦争
- バブル崩壊
『EZ DO DANCE』(TRF)
1992 [平成4年]
- マーストリヒト条約調印
- バルセロナオリンピック
『ALONE』(B’z)
1993[平成5年]
- 欧州連合(EU)発足
- 細川護熙首相誕生
『YAH YAH YAH』(CHAGE&ASKA)
1994[平成6年]
- ネルソン・マンデラ南ア大統領就任
- 関西国際空港開港
『innocent world』(Mr.Children)
1995[平成7年]
- オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件
- 阪神淡路大震災
『ロビンソン』(スピッツ)
1996[平成8年]
- アトランタオリンピック
- ペルー日本大使公邸人質事件
『Don’t wanna cry』(安室奈美恵)
1997 [平成9年]
- 香港返還
- 消費税5%へ引き上げ
『DEPARTURES』(globe)
1998[平成10年]
- グーグル創業
- 長野オリンピック
『負けないで』(ZARD)
1999 [平成11年]
- ユーロ導入
- 東海村JCO臨界事故
『First Love』(宇多田ヒカル)
2000年代のJ-POPは、1990年代までの輝かしい音楽成果を踏まえて、新たな可能性を模索した時代です。
メロディ、歌詞、パフォーマンス、そしてソロをふくめたメンバー編成といったあらゆる領域において試行と挑戦が続けられました。
2000年代
2001 [平成13年]
- 米国同時多発テロ
- 小泉純一郎内閣誕生
『traveling』(宇多田ヒカル)
2003 [平成15年]
- イラク戦争
- 六本木ヒルズ開業
『大きな古時計』(平井堅)
2006[平成18年]
- ツイッター開始
- ライブドア事件
『花』(ORANGE RANGE)
2008 [平成20年]
- リーマン・ショック
- 秋葉原通り魔事件
『ポリリズム』(Perfume)
2010年代のJ-POPは、AKB48にはじまり、EXILEで終わるという業界のトレンドとは裏腹に、サウンド・世界観・ビジュアル三位一体の著しい進化を遂げた雄飛の時代です。
J-POPは既存のジャンル(かつては歌謡曲・ニューミュージック・ロックなど)を完全に破壊して、個人の自由な創造的空間へと変貌を遂げたのです。
2010年代
2011 [平成23年]
- アラブの春
- 東日本大震災
『フライングゲット』(AKB48)
2014 [平成26年]
- クリミア併合
- 消費税8%へ引き上げ
『Dragon Night』(SEKAI NO OWARI)
2016[平成28年]
- ブレグジット国民投票
- 熊本地震
『恋』(星野源)
2018 [平成30年]
- 米朝首脳会談
- 大阪北部地震
『打上花火』(DAOKO × 米津玄師)
2020年代のJ-POPは、「個人の自由な創造的空間」(2010年代のJ-POP)を、メッセージ性とストーリー性の領域において拡張する新たな挑戦をはじめました。
J-POPは、AIに代表される爆発的な情報革命を背景に、歌という音楽世界に人間の「生の可能性」を追い求めるようになってきています。
リアルにして華麗、繊細にして骨太な世界観と生き様を発信し続ける、日本発の世界的カルチャー。
それが、今日のJ-POPの姿なのですー。
2020年代
2020 [令和2年]
- 新型コロナウイルス・パンデミック
- 東京オリンピック延期決定
『Pretender』(Official髭男dism)
2021 [令和3年]
- 米バイデン大統領就任
- 東京オリンピック開催
『夜に駆ける』(YOASOBI)
2022 [令和4年]
- ロシアによるウクライナ侵攻
- 安倍晋三元首相銃撃事件
『残響散歌』(Aimer)
2023 [令和5年]
- ChatGPT世界的普及
- G7広島サミット
『ケセラセラ』(Mrs. GREEN APPLE)